LLC(合同会社)を設立する前に知っておきたい「社員」について

LLC(合同会社)の用語

LLC(合同会社)社を設立しようとする前に、以下に挙げる設立や組織に関する用語を是非知っておいてください。


■社員(しゃいん)
社員とは、LLC(合同会社)の出資者のことをいいます。
設立時の社員は、定款の作成、資本金の振り込み、会社との登記手続き等を行わなければいけません。
設立後、社員全員は原則としてLLC(合同会社)の業務を執行します。
■業務執行社員(ぎょうむしっこうしゃいん)
通常、社員は全員業務を執行するのですが、定款で業務施行社員を定めると業務執行社員だけが業務を執行することになります。業務執行社員でない社員は、業務を執行せず「出資だけの社員」になります。
■代表社員(だいひょうしゃいん)
LLC(合同会社)は原則として社員全員が業務を執行し、会社を代表します。社員が複数人いる場合、代表社員を選任することで代表権を代表社員のみにすることができます。株式会社でいう「代表取締役」と同じような扱いです。
■現物出資(げんぶつしゅっし)
現物出資は、金銭以外で出資することをいいます。主にパソコン、自動車等の車両、重機、土地や建物等の不動産、特許権や著作権等の知的財産権等があります。
現物出資を行う際には、原則として裁判所が選任する検査役に調査をしてもらわなければいけませんが、1.現物出資の総額が500万円以下、2.市場価格のある有価証券、3.財産の価額が相当である旨の弁護士等の証明がある場合、に限って裁判所の調査が不要とされています。